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のぞき込む無関心に思わず憂鬱を振り上げた君は、見慣れた風景がいつの間にかすり変わっていたことに気づく
理解できない文法で語られる異国の習慣に馴染めない苛立ちが、姫である君を静かに蝕んでゆく
逃げ帰った王国での君の演説は、忍び込んだ異邦の騎士達の雄叫びに掻き消され行き場を失う
けれど、城門を閉ざした庭園に咲いた1本の青い薔薇を愛でながら微笑む君は、いかにも健やかに見える
優しさの衣を纏った従者が、幼き手に思いを寄せる若々しい棘をむしり取る
その傷痕から再び出でる茨は、鋼の記憶を隠し持つ
頑なな薔薇を強く握りしめ、君は異国に舞い戻る
柔らかな掌から、暗い赤を流して
高貴なる眼差しを、切っ先に集めて
頑迷な鎧の群れに囲まれた瞳には、その向こうに広がる一面の青が映らない
君が望んでいたはずの遠い花園に気づかない
そして、極点を見失った君は解体される
切り刻まれ、粉々に砕かれて、街のあちこちへと撒き散らされる
やがて、君の破片は民の手によって集められ、形作られる
その泥人形の如き得体の知れないものが、今日までの君になり、明日からの君となる
青き花弁を幽閉した塔は、ただそれを見つめるだけ
湿った石壁に爪をたてる姫をそのままに、ただそこに聳えたつだけ
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